急な大雨が降っていました。
先日、皮膚を痒がるモルモットさんが来院されました。
見ると全体的に皮膚が荒れていてカサカサしていました。
特に目の周りやお腹、背中が顕著にガサガサしておりました。
皮膚のフケを取り顕微鏡で覗いてみるとダニがいました。
『モルモット穿孔ヒゼンダニ』です。
種特異性が強いので基本的にはモルモットのみに寄生しますが、一時的に人にも寄生し皮膚炎を起こすことがあります。
とても強い痒みが出て、重症例では発作様症状が出るケースもあります。
サイズは0.2-0.3mmくらいです。
治療には、効能外ですが犬猫用のレボリューション ( セラメクチン ) を使います。皮膚に垂らす薬です。
治療開始1カ月です。眼が開いています。痒みはだいぶ減りました。
下の写真は治療開始3か月です。すっかり良くなりました。
レボリューションは3−4週間隔で3−6回くらいの投与で良くなります。
治療と同時に飼育環境の掃除も大事です。
天日干しや熱湯消毒で対応します。
ちなみに病院で使ったこのタオルは熱湯消毒をしています。